カードローンといろいろある金融機関
金融機関が提供しているカードローンがいろいろあるローンの中でも特に債務整理のリスクを高めやすいと言われていますが、これはカードローンがいつでも好きな時に空いて居る時間を利用してお金を借りることや返済することができるためで、利便性に優れていることがかえってデメリットになっている部分もあります。
カードローンを提供している金融機関でメインになってくるのは消費者金融や銀行ですが、消費者金融は賃金業者としての登録を申請して受理されている業者のことで、貸したお金に対して一定の金利手数料を請求することによって自社収益を得ています。
また、最近だと信販会社のカードローンも人気を集めていますが、クレジットカードと一体化されている場合がほとんどなので、あまりカードを発行したくない人は持っているクレジットカードに機能を付加させたのでも問題ありません。
総量規制の施行
ちなみに年収の3分の1が超えた借金をすることができないという総量規制の縛りを受けていますが、本来なら金融機関側も貸したお金が戻ってくることが利益となっているのだから煩わしい審査はカットしてお金を貸したいのが本音です。
しかし、現状は借りたお金をきちんと返さない人が非常に多いため、総量規制というルールを作って上限を決めることで債務整理をされないように予防線を張っている部分もあります。
最近は銀行のカードローンが人気を集めていますが、この人気の背景には総量規制の縛りを受けないという特徴があり、これを実現しているのは法律の違いになりますが、銀行の場合は銀行法に基づいての取引になるので借り入れに制限はかかりません。
ただし、総量規制というルールが作られたのは債務整理者を少しでも減らすことが目的なので、銀行では借り入れ制限が無いといっても自分で返済できる範囲で申し込みをすることが重要です。
また、債務整理にはいろいろな種類があるので、もしお金が返済できないのであれば程度の低い債務整理からの検討をおすすめします。
現在の借金の金利について
ちなみに昔だとお金の借り入れをする場合は金利が50%を超えていることも珍しくありませんでしたが、今の時代だと金融機関からお金を借りる場合は金利が20%を超えることはありません。
要は借金をして債務整理をするリスクは過去に比べて低減しているということになりますが、今の金利が低いのではなく昔の金利が高すぎたということであるため、今の金利に満足して借りるのは違います。
カードローンの金利が相対的に高い理由にはいろいろありますが、理由の一つに担保や保証人が不要で借りることができるという理由があります。
これは保障会社が借金をした人が返済できなかった場合、代わりに保障会社が金融機関側にお金を払ってもらうことができるというサービスです。
そのため、借金が返済できなくなった場合に債務整理をして借金返済の義務が無くなったとしてもお金を貸し出している側のダメージはほとんどありません。
近頃のカードローン審査は借りる金融機関側がメインになるというよりも、保障会社の方が審査のメインになることが多いので、お金を借りる金融機関でトラブルが無かったとしても他の金融機関でトラブルがあった場合は借りられない可能性があります。
違法業者(ヤミ金)でお金を借りる人とは
債務整理を検討している人の中には違法業者からお金を借りてしまい、結果としてお金を完済できなくなっている人もいるかもしれませんが、違法業者は法律に基づいた取引をしてないため、無茶苦茶な金利の設定や取り立てをしてくることも少なくありません。
また、個人的に債務整理をしようとしても違法業者だと応じる意味もないのでなかなか話しが前に進むことはありませんが、違法業者からお金を借りる場合はきちんとした法律に基づいた取引ではないということを考えると借りたお金に対して返済義務はありません。
要するに違法業者からの借金は返さなくても良いということですが、もちろん返済しないと法律に反するような違法な取り立てをしてくることになると思うので、必ず法律の専門家である弁護士に相談をして違法業者から被害を受けることがないようにしましょう。
また、債務整理をしたことがある人は違法業者の恰好なターゲットになりやすいことも覚えておきましょう。
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